Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2016年8月28日

第5回NDCミーティング開催

上田秀朗氏と各スタディグループから若手9名が講演110名の参加者を集め盛会となる

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる8月28日(日)、八重洲博多ビル(福岡県)において、第5回NDC(new dawn dentist conference、発起人:吉松繁人氏・福岡県開業)ミーティングが開催された。本会は、九州を中心とする各地のスタディグループが交流し、次世代を担う歯科医師が症例発表などを通してディスカッションや情報交換することを目的に設立された。今回は9団体から発表者を立て、参加者110名を集めて盛会となった。

 まず、上田秀朗氏(福岡県開業)が登壇し「Longevityを実現するための咬合再構成の考え方 Parafunctionとの終わりのない戦い!」のタイトルで基調講演を行った。おもに全顎治療の症例を提示し、いかに咬合の安定がLongevityに寄与するかを自身の豊富な経験とともに語った。各症例には氏が手掛けた当時の年齢を記載し、「自分の年齢と重ね合わせて見てほしい」と若い歯科医師たちを発奮させていた。

 その後は各グループを代表して気鋭の歯科医師9名による講演が行われた。以下に座長および演題・演者と所属団体を示す。
第一部 座長:田中憲一氏(福岡県開業)
「かかりつけ歯科医として取り組む義歯治療」(尾崎洋美氏、大分県勤務・WDC)
「左右すれ違い傾向の歯列にテレスコープで対応した1症例」(境 大助氏、熊本県開業・KDM)
「深在性う蝕への対応」(鳥山信之介氏、長崎県開業・二曳会)

第二部 座長:小野晴彦氏(大分県開業)
「自家歯牙移植の取り組みについて」(坂上源吾氏、鹿児島県開業・示現会)
「若年者の前歯部先天性欠如歯に対する補綴選択」(野村勇太氏、山口県開業・福岡SJCD)
「上顎前歯部におけるメインテナビリティと審美性に苦慮した症例」(溝上宗久氏、福岡県開業・JUC)
 
第三部 座長:北園俊司氏(鹿児島県開業)
「審美領域における2歯並列インプラント埋入症例」(高尾洋平氏、福岡県開業・FPK)
「治療計画の重要性・臼歯部欠損への治療アプローチ」(馬場一彰氏、大分県開業・ADSCO)
「予知性を考慮したインプラント上部構造のマテリアル&デザイン」(白土 徹氏、福岡県開業・北九州歯学研究会)

 各発表は20分の講演と質疑応答で構成され、高齢患者への義歯治療や自家歯牙移植、審美的なインプラント治療から上部構造のマテリアル、また先天的欠損への対応など多岐にわたるテーマが論じられた。ディスカッションでは時に上田氏や吉松氏、座長からの鋭い指摘もあり、後進の育成に力を入れているNDCらしさを感じさせた。

 来年の第6回ミーティングは10団体から各発表者を立てて、きたる2017年8月27日(日)に同じ福岡県で開催される予定である。