2016年9月13日掲載
歯科領域の事業展開に自信
株式会社クラレ、記者会見を開催

多賀氏は、脱金属・デジタル化の潮流からCAD/CAMビジネスへのさらなる注力と拡大を強調。また、CAD/CAM用材料のみならず機器ならびに接着材料をあわせた修復システムがトータルで提供できることで関連分野の成長も見込めるとした。さらに、きたる9月21日(水)より発売される支台築造用ファイバーポスト「クリアフィル®ADファイバーポスト」(保険適用材料)や、きたる10月21日(金)発売予定であるボンディング材「クリアフィル®ユニバーサルボンドQuick」など、上市する新製品も紹介した。今後の展開として、高審美性・脱金属を目指した材料や技術の研究・開発をはじめ、知覚過敏抑制材やう蝕検知液など、超高齢社会における高齢者への対応や予防にも取り組んでいくとのこと。
クラレノリタケデンタル社の強みである歯科接着分野とセラミック分野におけるさらなる拡大と強化を中期経営計画の基本方針に掲げ、クラレ社のトップみずから記者会見に出席していることからも、歯科領域への自信と期待値の高さがうかがえる。クラレ社の「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」という企業文化のもと、国内外で存在感を示す同グループの今後に期待が高まる。