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2007年10月27日

第54回全国歯科大学同窓・校友会懇話会が開催

国民のニーズに合った医療システムの必要性が問われる

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 さる10月27日(土)、九大医学部百年講堂(福岡県)にて第54回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(以下、全歯懇、当番校:九大歯学部同窓会、高島昭博会長)が開催された。54回目を迎えた全歯懇は、全国各地の歯科大学同窓・校友会の担当者が一堂に会し、今回初の試みとなったシンポジウムも開催され、情報交換や歯科の諸問題について討論された。
 冒頭、高島氏は「シンポジウムでのディスカッションが情報交換の場にとどまらず、情報発信ができれば幸いである」と開会の挨拶を述べた。来賓には石井みどり氏(参議院議員)も出席し、祝辞を述べたほか、政治活動の近況も報告した。
 その後、シンポジウム「若い歯科医師に今、何を伝えたら良いか」が行われた。座長として古谷野 潔氏(九大病院副院長)、シンポジストとして宮地建夫氏(東京都開業)、北川原 健氏(長野県開業)が登壇。
 宮地氏は、社会一般の意識と歯科界の価値意識の相違に言及し、「歯科界の内部で、社会との価値観のギャップを埋めていかなければならない」と述べた。また、北川原氏は、「プラークの除去を臨床の柱として行ってきた」と述べたうえで、歯周初期治療の可能性および重要性について解説した。さらに、現在の大学・研修医の教育のなかで患者さんの視点に立った情報提供が少ないことについて触れ、きちんと患者さんに情報提供することが国民からの評価にもつながるとした。
 その後、古谷野氏が各大学同窓会から事前にアンケートした結果について解説し、「若い歯科医師が抱える将来への不安や閉塞感を取り除くためには、国民のニーズに合ったわかりやすい次世代の医療システムが必要であろう」と総括した。