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2018年3月17日

第28回アジア口腔インプラント学会開催

「日本からアジアへ、アジアから世界へ、インプラントの発展と未来 近未来のインプラント治療」をテーマに

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 さる3月17日(土)、18日(日)の両日、六本木アカデミーヒルズ(東京都)において、第28回アジア口腔インプラント学会(水口稔之大会長、井上 達会長)が「日本からアジアへ、アジアから世界へ、インプラントの発展と未来 近未来のインプラント治療」をテーマとして、200名以上の参加者を集め開催された。

 本学会は、日本インプラント臨床研究会の創設者である故・乙部朱門氏の「アジア人の骨格はアジア人でなければ分からない」という信念のもと、アジアで学会を開催し研究を行うために、アジアの同好の方々とともに設立され、長年にわたって開催されている。

 大会初日は、ハンズオンとレクチャーが行われた。今大会の目玉であるハンズオンは、大塚 隆氏(東京都開業)、柏井伸子氏(歯科衛生士、ハグクリエイション代表)、松本勝利氏(福島県開業)、行田克則氏(東京都開業)、林 揚春氏(東京都開業)らの人気の講師を迎え、いずれも満員御礼の盛況となった。レクチャーでは、各スタディグループを代表する新進気鋭の若手である岩野義弘氏(日本インプラント臨床研究会)、竹島明道氏(日本歯科先端技術研究所)、玉木 仁氏(日本橋インプラントセンター)、森本太一朗氏(JAID)、丹野 努氏(5-D JAPAN)、岡田素平太氏(CID)と、台湾の若手を代表してMaxine Tzeng氏(台湾)が、抜歯即時埋入や軟組織移植、矯正的挺出による組織増生などについて講演を行った。その後のディスカッションにおいても、多くの質問が寄せられ予定時間を過ぎるほどの盛り上がりを見せた。

 大会2日目は、モンゴル、中国、台湾の代表者の挨拶ののち、初日ハンズオンの講師陣に加えて、榎本絋昭氏(新潟県開業)、石川知弘氏(静岡県開業)、Leon Chen氏(中国開業)が講演を行った。各演者は最後に、テーマである近未来のインプラント治療について一言ずつ述べ、なかでも榎本氏がインプラント周囲軟組織の再生に、歯周組織再生剤リグロスを用いた症例は大きな反響を呼んだ。

 硬・軟組織が薄い傾向にあるアジア人へのインプラント治療に対して、多くの示唆が得られた大会となった。