2018年4月15日掲載
本会最大規模となる240名の参加者が集まる
DHスタディグループKOKO、10周年記念講演会を開催

午前は、月星氏が主に歯周病の原因論について、key caseとなる症例を適宜供覧しながら講演した。氏はまず、Biologic Widthを含めた歯周組織の役割や歯周病の発生機序についておさらいも兼ねて簡単に確認。その後、抗生物質や細菌検査の意義、さらにはエピジェネティクスまで話題を展開していくなど、細胞単位で病因論を深く掘り下げていく氏の講演に、多くの注目が集まった。
午後は、山岸氏が登壇し、プロの歯科衛生士として重要なテーマと掲げる「歯肉の変化を診ること」「ブラッシング・ルートプレーニング」の2点について、自身が担当している多数の長期症例をもとに紹介した。重度歯周病患者であっても歯周基本治療だけで治していくことに定評がある氏の症例とだけあって、治療後の資料が提示されるたびに参加者からは感嘆の声があがった。
各講演のあとには、石原氏や参加者からの質疑応答も時間を超過するほど行われるなど、10周年の記念にふさわしく大盛況を博した。