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2018年7月22日

公益社団法人日本口腔インプラント学会関東・甲信越支部 第9回 学術シンポジウム

有望な若手インプラントロジストらが登壇し、400名を集めて盛会となる

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 さる7月22日(日)、日本歯科大学生命歯学部富士見ホール(東京都)にて公益社団法人日本口腔インプラント学会関東・甲信越支部 第9回 学術シンポジウム(簗瀬武史大会長、宮崎 隆理事長、井汲憲治支部長)が「集学的治療としてのインプラントを考える~若手インプラントロジストの取り組み~」をテーマとして400名を超える参加者を集め盛大に開催された。

 本シンポジウムは、関東・甲信越支部各研修会施設の若手臨床医および研究者により、年次学術大会や支部学術大会で取り上げられないテーマや旬な学術情報を提供し、なおかつ関東・甲信越支部の融和と活性化を図ることを目的として2010年から開催されている。近年は全国的にも認知度が高まり、他支部からの発表も増加した。 

 今回のシンポジウムでは、セッション1および2で骨再生、PRP、上顎洞底挙上術、顎骨再建、骨造成など外科手技に欠かせないテーマが取り上げられ、続くセッション3および4ではマネージメント、治療計画、デジタルソリューション、上部構造、インプラント周囲炎、インプラントトラブルなどインプラント治療のルーティンワークの中で考えなければならない重要なテーマが設定された。以下に演題と演者を列記する。
【セッション1】
「骨再生医療と今後の展望」(山本麻衣子氏、医歯大)
「インプラント治療における血小板濃縮材料の応用―PRPからの変遷とその検証」(礒邉和重氏、山口県開業)
「上顎洞挙上術の背景と術後評価」(小川秀仁氏、埼玉県開業)
【セッション2】
「顎骨再建・広範囲顎骨支持型装置治療の若手インプラントロジストの取り組み」(寺本祐二氏、三重県開業)
「咬合再建を考慮した理想的な骨造成のための外科的挑戦~広範囲顎骨欠損への骨髄海綿骨細片移植を中心に~」(土肥雅彦氏、神歯大)
【セッション3】
「矯正治療を伴うインプラントの治療計画と考察」(川原 淳氏、東京都)
「デジタルソリューションによるインプラント治療~ガイド作成から上部構造まで~」(小野里元気氏、群馬県開業)
「インプラント治療のマネージメント」(瀬戸宗嗣氏、日歯大新潟病院)
「インプラント上部構造としてのセラミック修復の予知性を探る」(積田光由氏、鶴見大)
【セッション4】
「インプラント周囲炎の予防~清掃性の高い補綴形態~」(藤井政樹氏、昭和大)
「インプラント周囲疾患の治療と予防について」(佐野哲也氏、東京都開業)
「日常臨床で遭遇したインプラントトラブルに対する考察」(村山大悟氏、埼玉県開業)

 各セッション後にはディスカッションの時間が長めに設けられ、会場や座長から質問が相次ぎ、講演に対する理解を深め、さらにそれを発展させようとする支部の姿勢が明確に示された。

 なお、記念すべき第10回 学術シンポジウムは田中譲治氏(千葉県開業)を大会長として、きたる2019年8月4日(日)に同ホールにて行われる予定である。