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2018年10月23日

徳島県、上勝町、サンスターによる官民連携ヘルスツーリズムツアー共同開発

記者発表会を開催

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 さる10月23日(火)、日本プレスセンタービル(東京都)において、徳島県、徳島県勝浦郡上勝町(以下、上勝町)、サンスターグループ(以下、サンスター)による官民連携ヘルスツーリズムツアー「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち徳島・上勝コース~」が共同開発され、記者発表会が開催された。

 本ツアーは、観光資源を生かした新産業育成や健康寿命の延伸を推進する徳島県および上勝町と、ヘルスツーリズムのノウハウをもつサンスターの知見を組み合わせて、旅を楽しみつつ健康法を体得する内容となっている。ツアーの基点は、上勝町の月ヶ谷温泉「月の宿」。地元の旬の食材を使用した玄米菜食の食事、自然の中で行う健康ウォーキング、食習慣アンケートに基づいた個別栄養指導が行われる。また、一人ひとりの口腔内の状態に合った歯ブラシ選びや、歯科衛生士によるオーラルブラッシング講座が開催される。食事やエクササイズだけでなく、専門家からのアドバイスにより口の健康を増進させ、健康寿命の延伸を図る。

 会場では、まず飯泉嘉門氏(徳島県知事)が、官民連携ヘルスツーリズムツアー開発の経緯を説明。新たな共同開発事業が日本の健康寿命の延伸に役立つことに期待を寄せた。続いて花本 靖氏(上勝町長)が上勝町の特色を紹介。日本料理に彩りを添えるつまもの(季節の葉など)の出荷額が日本一の町として注目を集める同町は、主産業である農林業の付加価値と生産性の向上を図る「いろどり山構想」を推進し、関連産業への従事者を増加させることを目指す意向を示した。

 最後に、吉岡貴司氏(サンスターグループ上級執行役員兼サンスター株式会社代表取締役)が共同開発に参画した経緯を説明。サンスターは徳島県に歯ブラシ工場をもつ地元企業として、地域貢献と健康サービス事業育成の一環として本共同開発に取り組んでいる。同社の社是である「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」に基づき、1985年に同社社員の福利厚生施設として設立された「サンスター心身健康道場」を紹介。社員向け宿泊型健康指導で培った健康法を一般向けにツーリズム形式で提供する同社の「健康道場ツアー」のノウハウと上勝町の観光資源や食材を組み合わせた今回のツアーに対し、吉岡氏は「食事と体と心の歪みを整えて人間が本来もっている自然治癒力を引き上げるようなツアーの内容になっている」と意気込みを示した。

 なお、第1回目のツアーは、きたる2019年5月に開催され、以降、春と秋の年2回実施される予定である。