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2018年11月29日

永久歯の抜歯原因調査、歯周病とう蝕に次ぐ3位に破折

日歯定例会見で高野常務が報告

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 さる11月29日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 会見の中で高野直久常務理事(8020推進財団専務理事)は、8002推進財団が調査した「第2回 永久歯の抜歯原因調査」の結果について報告。抜歯の主原因としてもっとも多かったのは、歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折(17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)の順(「埋伏歯」は本調査から新たに選択肢として項目を新設)。前回調査(2005年)に比べ、う蝕や歯周病の割合がやや減少し、破折が増加した理由として、「抜歯処置を受ける年齢が高くなっていることなどの影響があるのではないかと推察されるが、今後の検証を要する」とし、また「残存歯を活用する場合が増えたことも要因の1つではないか」と述べた。

 なお、抜去歯の状態の割合は、冠が37.0%となり、次いでう蝕(34.1%)、健全(18.6%)、充填(8.5%)の順となっている。

 本調査対象は日歯の第1種会員(会員数51,240人、2018年4月1日現在)から系統抽出した5,250人で回収率は44.8%。