さる5月19日（日）、JR九州ホール（福岡県）において、Women Dentists Club（以下、WDC）10周年記念講演会（吉村理恵大会長、林　美穂会長）が開催され、全国から約550名の参加者が集まり、盛会となった。

　WDCは「女性歯科医師がいつでも勉強でき、技術の研鑽を積むことができる環境が必要」という林氏の考えのもと、2009年4月に発足し、今年で設立から10年を迎える。前日には懇親会が行われ、WDC発足から現在までを振り返る動画の上映、各支部会によるパフォーマンスなどで大いに盛り上がった。その翌日に開催された本会の演題、演者を以下に示す。

「接着歯学を活かした精密な審美修復治療」（天川由美子氏、東京都開業、WDC東日本支部長）
「修復治療を成功に導く包括的治療戦略」（土屋賢司氏、東京都開業）
「私の再生療法の変遷 ～GTRからリグロスまで～」（中家麻里氏、大阪府開業、WDC関西支部長）
「The Pink Esthetics ～こだわりペリオの包括的アプローチ～」（瀧野裕行氏、京都府開業）
「安全な咬合に導くための矯正のポイント」（吉村理恵氏、福岡県開業、WDC西日本支部長）
「歯科医療人生50年を語る」（下川公一氏、福岡県開業）
「W.D.C. 10周年を迎えて ～女性歯科医師の臨床指針～」（林　美穂氏、福岡県開業、WDC会長）

　各演者は、WDCの役員とそのメンターという構成となっており、自身の臨床を振り返るとともに、それぞれの思い出深いエピソードを交えつつ講演された。なかでも、林会長は自院の設立から現在までの歩みを解説。そのなかで「自身の経験が若手歯科医師の参考になれば幸甚である」と述べていたのが印象的であった。

　全講演終了後には、林会長による閉会の挨拶が述べられ、熱気に包まれた本会は終了した。