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2019年8月25日

ADI.G社、歯科衛生士向けセミナーを開催

L.ロイテリ菌をテーマに丸橋理沙氏を招聘

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 さる8月25日(日)、KPP八重洲ビル(東京都)において、ADI.G社がセミナー「ADI.G ACADEMY2019―ハイジニスト、スタッフ主導型による患者へのロイテリアプローチについて―」を開催し、歯科衛生士を中心に約50人が参加した。

 同セミナーは同社が毎年行っているもので、今回は、母乳由来の乳酸菌として注目が集まっているL.ロイテリ菌(ラクトバチルス・ロイテリ)をテーマに開催。L.ロイテリ菌を配合した医療用途サプリメントなどを開発したバイオガイアジャパン社の牟田貴一氏(同社常務取締役)と、歯科医院でメインテナンスやインプラント手術の介助、スタッフ教育などを行う丸橋理沙氏(フリーランス歯科衛生士)が招聘された。

 近年、善玉菌を摂取することにより、体内の菌のバランスを整え体質を変えていくバクテリアセラピーが、新しい予防医学として関心が高まっているが、L.ロイテリ菌もそうした善玉菌の1つ。ロイテリンという抗菌物質を作り出し、悪玉菌の発育を抑える働きがあることから、口腔内ではう蝕や歯周病予防、口臭などへの効果があることが論文などで発表されている。

 セミナー当日は、まず、バイオガイアジャパン社の牟田常務取締役より、17,200名の被験者を対象にした臨床実験により判明したL.ロイテリ菌の特長を解説。「人体にある500種5兆個の常在菌を有益菌(プロバイオテックス)でコントロールし、治療の補完と疾病の予防を目指すバクテリアセラピーにはL.ロイテリ菌がもっとも適した乳酸菌である」と説明された。

 次に、丸橋氏が「チェアサイドでのロイテリ菌を使った患者へのロイテリアプローチ方法」と題し、実際に本人が使用し体験したL.ロイテリ菌の活用方法や、自身のメインテナンス患者への臨床例などを発表。丸橋氏は、矯正中の患者のカリエス予防のためにリキッド製のL.ロイテリ菌を塗布したり、シリンジに入れたL.ロイテリ菌リキッドを歯周ポケット部に流し込む事例などを動画や写真などを用い説明した。

 セミナー最後には、ADI.G社の担当者から、クリニックでのL.ロイテリ菌導入方法や、同社が販売するL.ロイテリ菌製品が紹介された。