Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2019年10月5日

日本咀嚼学会第30回記念学術大会開催

「学際的アプローチによるサクセスフルエイジング」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる10月5日(土)、6日(日)の両日、東京医科歯科大学鈴木章夫記念講堂(東京都)において、日本咀嚼学会第30回記念学術大会(岡崎光子大会長、志賀 博理事長)が「学際的アプローチによるサクセスフルエイジング」をテーマに開催され、約240名が参集し盛会となった。

 第30回の記念学術大会となった本大会では、第30回記念講演、基調講演、シンポジウム、一般口演、ポスター発表、市民公開講座などのプログラムが組まれた。

 2日目のシンポジウム「健康長寿の延伸と多職種連携―歯学、医学、栄養学、食品学連携の重要性―」では、水口俊介氏(医歯大教授)の座長のもと、各分野から4名の演者が講演した。演題、演者を以下に示す。

「歯科と咀嚼と『かむ』・『かめる』」安藤雄一氏(国立保健医療科学院生涯健康研究部)
「健康長寿新ガイドラインとフレイル予防における多職種連携」新開省二氏(東京都健康長寿医療センター)
「健康寿命の延伸―栄養学の立場から―」鈴木和春氏(仁愛大)
「サクセスフルエイジングのために油脂ができること」荒川 亮氏(日清オイリオグループ株式会社中央研究所)

 なかでも、第1回学術大会から参加しているという安藤氏は講演で、“咀嚼”で連携が必要な場面には食事指導があり、そのためにはきちんと咀嚼できているかの測定が必要としたうえで、主観的評価と客観的評価の2つの面から測定することが重要であり、「客観的評価が低いのに、主観的評価が高い人はハイリスクである」と述べた。その後のディスカッションでは演者4名が再度登壇し、会場からも多くの質問が寄せられるなど盛会裏に終了した。