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2019年11月3日

2019年度日本臨床歯科学会東京支部第2回例会が盛大に開催

「矯正治療の新たなる展望」をテーマに

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 さる11月3日(日)、都市センターホテル(東京都)において、日本臨床歯科学会東京支部(大河雅之会長)による2019年度第2回例会が「矯正治療の新たなる展望」をテーマに盛大に開催された。当日は矯正歯科治療をテーマとして、3名の演者が教育講演を行った。以下に演題・演者を示す

・教育講演1「アライナー型矯正治療における可能性と限界」尾島賢治氏(医療法人スマイルイノベーション理事長)
・教育講演2「Form follows function-機能診断に基づいたマルチブラケット治療-」渋澤龍之氏(渋澤矯正歯科)
・教育講演3「Comprehensive treatment for maxillofacial problems」上野博司氏(上野歯科)

 尾島氏は13年間にわたり約2,000症例に対して行ったアライナー型矯正治療おけるさまざまなケースを供覧。歯の移動のバイオメカニクスを考慮し、かつアライナー型装置の特性を最大限発揮させることでより良い治療結果を導くことができるとした。ただ、新たにアライナー型矯正治療に取り組む歯科医師が増えるなか、個々のスキルアップの必要性も説いた。

 午後の部のトップバッターとして、渋澤氏が登壇。氏が重視する「機能的安定位における歯列・咬合を審美的・機能的に改善し長期に安定維持させること」を念頭においた数々のケースを提示した。また、矯正治療を行うには専門性の高い診断能力が求められるとし、診断~治療計画立案の重要性を示した。

 最後に登壇した上野氏は矯正治療を臨床に取り入れることにより、本来難易度が高いと考えられるさまざまな問題を抱えた歯や欠損へのアプローチを単純化できるという考えに基づいたケースを提示した。一般開業医が行う矯正治療と修復治療のコラボレーションの数々に会場が沸いた。

 また、ポスターセッションでは「当院が取り組んでいる睡眠歯科治療について」(堀切雅文氏、ノブデンタルオフィス)、「A case report of full mouth reconstruction with severe periodontal disease」(高島浩二氏、医療法人社団TDOほんごう歯科診療室)、「当院における睡眠時無呼吸症候群治療用口腔内装置の評価」(吉田茂治氏、パークサイドデンタルオフィス)の3演題が行われ、いずれも好評であった。