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2020年2月2日

日本臨床歯科学会東京支部、2019年度第2回ステップアップミーティングを開催

全国各地から117名が参集し、盛会となる

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 さる2月2日(日)、お茶の水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において、日本臨床歯科学会東京支部(大河雅之会長)による2019年度第2回ステップアップミーティングが開催され、117名が参集した。

 午前中にはWarm up Seminarが開催され、松尾幸一氏(東京都開業)が「一般診療医のためのセファロ活用法―セファロをシンプルに活用しよう―」という演題のもと講演した。本セミナーでは、松尾氏が用意したセファログラムのスライドが事前に参加者へ配布され、松尾氏のレクチャーのもと、Xiポイントを求めるといった試みが行われた。

 午後には会員発表が行われた。まず、綿引淳一氏(東京都開業)の座長のもと、遠藤元気氏(神奈川県開業)による「上下顎遊離端欠損に対して矯正治療を用いた咬合再構成」と題した講演が行われ、下顎遊離端欠損部にインプラントを埋入し、矯正治療を行う際に当該部をアンカーとして使用した症例を提示した。次に、吉田茂治氏(埼玉県開業)の座長のもと、山下貴史氏(秋田県開業)による「無歯顎患者に対するインプラント治療による咬合再構成」と題した講演が行われ、患者都合によってプロビジョナルデンチャーまでにとどまった症例を提示。質疑応答では多くの歯科医師から最終補綴設計へのアドバイスが寄せられた。最後に、新藤有道氏の座長のもと、中曽根潤一氏(ともに東京都開業)よる「酸蝕症を有する患者に対し、全顎的治療を行った症例」と題した講演が行われ、日常的に嘔吐を繰り返し、エナメルエロージョンを呈していた患者に対して、コンポジットレジンによる修復、インプラントなどを駆使して全顎的に治療を行った症例を供覧した。

 なお、本会の後には懇親会を開催。そのなかで「顎関節診査についてのミニレクチャー」と題し、吉田氏、新藤氏、中村茂人氏(東京都開業)によって開口測定器の使用方法や筋触診のコツなどの解説が行われた。

 新たな試みを取り入れ、ますます盛り上がる本会に今後も注目したい。