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2020年2月7日

日歯、臨時記者会見を開催

令和2年度診療報酬改定について見解を示す

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 さる2月7日(金)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による臨時記者会見が開催された。本臨時会見は、同日に開催された中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会において、令和2年度診療報酬改定の点数案が答申されたことによるもの。

 会見の中で堀会長は、今回の改定において限られた財源の中で歯科に向けられている期待に応えるために中医協などで日歯の考え方を示してきたことを強調。「結果としていくつかの課題は残ったものの、歯科界の目指す方向性に理解を得て国民のための改定ができた」と一定の評価を示した。

 今回の主な項目として、(1)歯科疾患管理料の見直し(歯周病を含む歯科疾患の長期継続管理加算の新設など)、栄養サポートチーム等連携加算の見直し(小児在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料に栄養サポートチーム等連携加算の新設)」、(2)歯周病重症化予防の推進(歯周病重症化予防治療の新設)、初再診料の引き上げ、歯科既存技術(約50項目)の評価の見直し、(3)周術期等口腔機能管理における医科歯科連携の推進(歯科医療機関連携加算の新設)、CAD/CAM冠の対象拡大など、重点項目にふれながら日歯の見解を述べた。

 今後の課題として、「歯科衛生士の配置を施設基準としている評価の見直しについては、問題意識は共有できたものの、一部の見直しにとどまった。また、既存技術のさらなる評価の見直しなど、次回改定に向けて議論を深めていきたい」と述べた。

 その後、中医協委員である林 正純常務理事より診療報酬改定の個別改定項目について補足説明がなされた。

 なお、改定項目の詳細については「新聞クイント」4月号で特集を掲載予定。また、4月上旬刊行予定の『歯科保険請求2020』(クインテッセンス出版刊)をご参照いただきたい。