Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2020年2月9日

2020年KIM Annual Meeting開催

「桑田正博先生とその門下生達によるDentistry is Occulusion」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる2月9日(日)、ベルサール田町(東京都)において、2020年KIM Annual Meeting(KIM〔KUWATA Institute Millennium〕主催、吉永 修会長)が「桑田正博先生とその門下生達によるDentistry is Occulusion」をテーマに開催され、全国各地からおよそ100名が参集した。KIMは、桑田正博氏(歯科技工士・前クワタカレッジ校長、ボストン大学客員教授、米国補綴歯科学会名誉会員)が提唱する咬合理論F.D.O.(Functional Discluded Occlusion)の考え方を継承することを主な目的として2007年に設立されたスタディグループ。以来、80名あまりの会員が精力的に活動を続けている。以下に、演題および演者を示す。

1)「Dentistry is Occulusion F.D.O.その原点と進化を説く」(桑田氏)
2)「SAS and Occulusion」(堀切雅文氏、東京都勤務)
3)「Functionally Discluded Occlusion for Single Crown Zirconia Restoration」(遠山敏成氏、東京都開業)
4)「The Area of Centric」(園田晋平氏、福岡県開業)
5)「Functionally Discluded Occulusionを考える」(三村彰吾氏、熊本県勤務)

 1)では、桑田氏が2時間あまりにわたって登壇。1962年、25歳のときに渡米して以来、世界初の実用的な金属焼付用陶材の開発に携わったこと、およびそれがより安全に使用されるための技工および咬合理論を追求した結果としてF.D.O.が誕生するまでのストーリーを、Dr. Peter K. ThomasやDr. Clyde H. Schuylerといった20世紀歯科界の巨人とともに行った研究・臨床の話題などを散りばめながら詳説した。

 また2)では、閉塞性睡眠時無呼吸の原因と対処法が歯科の立場から語られ、症例としては補綴的再介入によって舌房を回復した結果閉塞性睡眠時無呼吸が改善した事例などが示された。

 3)~5)は、「QDT」誌上で2009年7月から12月にわたって連載された「クワタカレッジOBが見せる補綴ケースプレゼンテーション 『何故』を追求する歯科医師たち」に執筆した6氏のうち3氏が登壇。同連載で供覧した症例を基に、F.D.O.をいかに応用したかについてそれぞれの立場から示した。