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2020年2月27日

日歯、定例会見を開催

新型コロナウイルス感染症対策について、日歯の対応が示される

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 さる2月27日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。堀会長をはじめとする日歯執行部は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスク着用で記者会見に臨むという異例の事態となった。

 冒頭、堀会長は25日に政府から発表された新型コロナウイルス感染症対策の基本方針をふまえ、「被害を最小限に抑えるための重要な時期」との認識を示した。そのうえで、歯科医療機関における対応については、26日付けで都道府県歯会長宛に文書を発出したことを報告。日頃のスタンダードプリコーションの徹底に加え、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者さんが来院ないし来院の問い合わせがあった際は、直ちに診療するのではなく最寄りの保健所との連携を徹底することを求めた。また、今後の感染の拡大状況により、新たな対応も想定されるため、「行政の窓口となる厚労省医政局歯科保健課との情報共有の緊密な連携を求めていく」と述べた。

 マスクや消毒用アルコールの安定供給については、日本歯科商工協会に10日付けで正式に文書で要請していることを報告し、「歯科にかかわらず医療現場全体の問題として必要な対応をしていく」とした。

 なお、3月10日に開催される予定である都道府県歯社会保険担当理事連絡協議会はWEB会議となることが決定し、同13日の第192回臨時代議員会についても会議期間を短縮して実施するとのこと。日歯では2月13日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、ホームページなどでも最新情報を発信している。

 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、政府がイベント自粛や学校の臨時休校を求めるなか、自粛ムードが広がることで景気悪化はさらに広がっていくことが予想される。また、SNSなどで誤った情報が飛び交い混乱がみられるなか、一人ひとりの情報リテラシーそのものが問われている。