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2020年3月15日

2019年度MID-G総会、「歯科業界の未来への展望」オンライン無料生中継で開催

「歯科医院の働き方改革」「デジタル矯正の可能性」、ともに熱いディスカッション

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 さる3月15日(日)、都内において、2019年度MID-G総会(和田匡史代表理事、荒井昌海最高顧問)が「歯科業界の未来への展望」をテーマに、オンラインでの無料生中継により開催された。

 まず、午前は教育/経営セッション「止血せよ! 人材不足時代のパラダイムシフト 2020年における歯科医院の働き方改革」が行われた。ここでは、ともにMID-G理事の武知幸久氏(京都府開業)、立浪康晴氏(富山県開業)、栗林研治氏(千葉県開業)、和田匡史氏(徳島県開業)の順に登壇。歯科医院における働き方改革について、労働力不足の問題、生産性向上や従業員の満足度向上実現の必要性、離職率0%への取り組み、人材育成法、事業継承や労務管理の問題などについて、臨床現場で培ったノウハウをもとに解説がなされた。つづいてのディスカッションでは、栗林氏の司会のもと、同理事の瓜生和彦氏(福岡県開業)も加わり、視聴者からの質問をもとに、院内でどのようなソフトを活用しているか、自動精算機導入の際の助成金について、面談時の適性検査など、ディスカッションが行われた。そして、リーダーの意識が変われば組織は変わるとまとめられた。

 午後は学術セッション「黒船来航! ~デジタル矯正の可能性~」が、荒井氏(東京都開業)による座長のもと行われた。演題・演者は以下のとおり。

「デジタル技術と知性の融合がもたらす包括的矯正歯科治療の未来」綿引淳一氏(東京都開業)
「マルチブラケット治療が最適と思われる症例とは」渋澤龍之氏(東京都開業)
「インビザライン(Go)の可能性について」松岡伸也氏(まつおか矯正歯科クリニック)
「アライナー矯正の知識の探求」瓜生氏

 デジタル矯正は歯科界に何をもたらすか、マルチブラケット治療・アライナー治療それぞれに適したケースや考え方などについて、臨床例やこれまでの経験に基づいて解説された。その後のディスカッションでは、デジタル矯正の現時点におけるメリットだけではなく、アンチテーゼをふまえた可能性と限界点について討論がなされたほか、視聴参加者からのアンケート結果と5名の演者の見解を座長の荒井氏が絶妙にリードし、盛況となっていた。