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2020年4月24日

Tele-dentistry special online session開催

「いま歯科オンライン診療にできること」をテーマに

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 さる4月24日(金)、「Tele-dentistry special online session―いま歯科オンライン診療にできること―」(日本遠隔医療学会・歯科遠隔医療分科会主催、ムツー株式会社後援)がオンラインミーティングプログラムのZoomを使用して開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、特例措置としての歯科のオンライン診療に注目が集まっていることもあり、オンライン診療に関心のある歯科医療従事者を中心に約200名が参加した。

 発起人の齊藤朋愛氏(福井県開業)による挨拶のあと、まず、加藤浩晃氏(デジタルハリウッド大大学院客員教授、アイリス株式会社取締役副社長)によるSession1「オンライン診療の現状」では、オンライン診療の制度や位置づけなど、遠隔医療に造詣の深い氏から解説がなされた。

 引き続き、モデレーターを務めた長縄拓哉氏(日本遠隔医療学会•歯科遠隔医療分科会会長)によるSession2「歯科オンライン診療の現状と可能性」が行われた。長縄氏は歯科医師として遠隔医療(オンライン診療)に取り組むことになった経緯や、病院や高齢者施設における歯科オンライン相談の実践について法律や制度をふまえて紹介。あくまでも対面診療を補完するための医療相談の位置づけであることを強調した。

 また、竹山 旭氏(大阪府開業、株式会社ノーブナイン代表)によるSession3「歯科オンライン相談サービスについて」では、氏が代表を務める株式会社ノーブナインが提供している小児歯科オンライン相談サービス「ブラシる」(現在、期間限定でサービス無料開放中)や開発中のIoT歯ブラシ「SMASH」などが紹介され、オンライン診療体制が構築されることによる歯科医院への定期的な受診勧奨や予防歯科の普及・啓発の可能性に期待を寄せた。

 その後、演者らによるディスカッションが行われ、オンライン上に寄せられた質問にも回答するなど、熱い意見交換がなされて盛況となった。

 なお、同日に開催された第456回中医協総会において、新型コロナウイルス感染症の拡大による院内感染防止の時限的・特例的な対応として、歯科でも初診から電話やビデオ通話などによるオンラインでの保険診療が承認されたこともあり、今後の歯科オンライン診療の動向に注目が集まる。