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2007年7月1日

2nd Immediate Implant Symposiumが開催

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 さる7月1日(日)、JALリゾートシーホークホテル福岡コンベンションホール(福岡県)にて、2nd Immediate Implant Symposium(主催:株式会社白鵬)が「患者主体のイミディエートインプラントにおけるエビデンスを検証する」と題するテーマのもと、約650名の参加者を集め、華々しく開催された。
 本シンポジウムは、コーディネーターに後藤昌昭氏(佐賀大学医学部歯科口腔外科学講座・教授)を迎え、患者中心のインプラント治療という立脚点から、抜歯後即時インプラント埋入に関する考察・議論を深めるとの趣旨で開かれたものであり、昨年に引き続き2回目の開催となる。当日は、講演、ライブデモンストレーション、トークセッションなどが終日行われた。
 講演においては、細川隆司氏(九州歯科大学口腔再建リハビリテーション学分野・教授)が「21世紀のインプラント補綴」、長谷川嘉昭氏(東京都開業)が「メインテナンスにおけるリカバリー」、土屋 覚氏(東京都開業・歯科技工士)が「サブジンジバルカントゥア」、若林健史氏が「患者のQOLを考えたインプラント治療」について言及した。
 「最新の抜歯即時インプラント埋入のテクニックについて」と題したライブデモンストレーションでは、林 揚春氏(東京都開業)がライブ術者を、森田耕造氏(大阪府開業)が手術現場での解説者を、木原敏裕氏(奈良県開業)が本会場での解説者をそれぞれ務め、抜歯からフラップレスでのインプラント埋入、プロビジョナルレストレーション装着までの流れと、各ステップにおけるポイント・注意点が実際の手術を通して詳説された。
 また、「抜歯即時インプラントを裸にする」と題したトークセッションでは、井上 孝氏(東京歯科大学臨床検査学研究室・教授)、林氏、武田孝之氏(東京都開業)、森田氏が登壇し、抜歯即時インプラント埋入における初期固定の必要性、感染と炎症、手技による臨床的成功と組織の反応という3つのテーマに関して活発な議論がなされた。さらに、講演後のディスカッション時にはすべての演者が登壇し、会場から投げかけられた種々の質問に答えた。
 今回のシンポジウムでは、各識者によって多角的な議論が交わされたことにより、抜歯即時インプラント埋入の臨床的・病理学的な利点・欠点が幅広く示唆され、会場を埋めた聴講者を満足させる結果となった。