さる11月26日（木）、歯科医師会館において、日本歯科医師会（以下、日歯、堀　憲郎会長）による定例記者会見が開催された。

　冒頭の挨拶の中で堀会長は、同19日（木）に開催された自民党政務調査会の新型コロナウイルス感染症対策本部で発言した内容について資料をもとに報告。歯科からのこれまでの対応として、8月に日歯が日本歯科医学会連合と協力し診療指針を策定したことや、歯科医師によるPCR検査協力、感染防止対策、安心マーク事業などに取り組んでいることを説明した。また、課題と要望については、感染拡大防止等支援事業の延長および対象拡大など歯科医療機関への支援や、誤嚥性肺炎の発症、基礎疾患の増悪が懸念される寝たきり者および施設入居者への口腔健康管理への対応についての理解、感染防止対策への診療報酬上の評価などを求めたとした。今後の対応への提言として、オンライン診療等の整理や新たな日常における口腔健康管理の検証と徹底について説明したことを報告した。

　引き続き、柳川忠廣副会長より、日歯が10月に刊行した「2040年を見据えた歯科ビジョン―令和における歯科医療の姿―」の国民向けの情報として、日経BP総研リポート「健康人生100年時代の新常識」^※が作成されたことが報告された。本リポートは、「歯と口からはじめる健康寿命の延ばし方～あなた・企業・自治体が明日から取り組むためのヒント～」がテーマで、口腔と全身との関連性についての特集や有識者による座談会、著名人による歯と口の健康管理についてのインタビュー記事などが掲載されている。

　※リポートは、日歯HPからダウンロードできる。