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2022年1月9日

米国歯科大学院同窓会(JSAPD)、第25回公開セミナーを開催

世界から集まった最新の歯科情報が発信される

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 さる1月9日(日)、東京ミッドタウン(東京都)において、第25回 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナーが、新型コロナウイルス感染症への対策を講じたうえで開催された。米国歯科大学院同窓会(Japan Society of American-educated Postdoctoral Dentists:JSAPD、加治初彦会長)は、主に北米やEUで専門教育を受け、certificate 以上を取得した歯科医師の親睦団体であり、年初の公開セミナーでは世界から集まった最新の歯科情報を発信するとともに、相互の歯科臨床のレベルアップを図るための情報を公開する目的で開催されている。

 Session 1として弘岡秀明氏(東京都開業)による基調講演、Session 2として7名の演者によるテーブルディスカッションがそれぞれ行われた。さらに本同窓会の強みを活かし、海外留学を考える歯科医師に向けた留学相談も行われた。演題、演者を以下に示す。

Session 1「大西洋の東と西、ペリオのランドマークスタディーズとこれから」弘岡秀明氏
Session 2「Face-to-Faceのテーブルディスカッション」
「Ceramic Restorations: Do’s and Don’ts~セラミック治療の要点~」石部元朗氏(山梨県開業)
「審美領域における抜歯後の治療オプション」多保 学氏(埼玉県開業)
「不定愁訴、非歯原性疼痛ってなに?」安藤彰啓氏(東京都開業)
「“Hopeless tooth”の予後の判定基準を再考する」岸本隆明氏(大分県開業)
「外傷後に根尖性歯周炎を生じた若年者に対して専門的対応と地域歯科医療連携を行った2症例」瀧本晃陽氏(東京都開業)
「デジタル技術を応用した3Dメタルプリント矯正装置の臨床」山口修二氏(埼玉県開業)
「歯周病患者のインプラント治療」弘岡秀明氏

 弘岡氏は基調講演のなかで自身の留学経験から得た学びにふれながら、歯周治療を中心に補綴なども含めた幅広い分野について、歴史的に重要になる文献や研究者・臨床家を紹介した。いずれも、現地で学ばなければ得られない知識やエピソードで、参加者は熱心に聴き入っていた。

 テーブルディスカッションは、海外で学んだ専門知識や技術を臨床で活かすための情報を学べる貴重な場であり、どのセッションも終始熱気に満ちた様子であった。