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2022年1月23日

POPS研究会、第4回特別例会をWeb配信にて開催

「歯科医院で活かそう! 口腔と全身のエビデンス」をテーマに

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 さる1月23日(日)、POPS研究会第4回特別例会(呉 沢哲代表)が「歯科医院で活かそう! 口腔と全身のエビデンス」をテーマにWeb配信にて開催され、歯科医師、歯科衛生士らが参加し盛会となった。

 POPS研究会の名称「POPS」とは、Perpetual(永続的な)・Oral(口腔と)・Physical(全身の)・Slautogenesis(健康増進の医学)の頭文字の略。近年、口腔と全身の密接なかかわりを証明するエビデンスが国内外から多数蓄積されてきたなか、予防歯科や保健指導によって、心身の健康を継続的に維持できる健康増進型歯科医院の輪を広げて、歯科医院から生活者の健康増進に貢献することをミッションに掲げている会である。

 第4回目を迎えた今回は、昨年に引き続きWeb配信による開催となった。まず、代表の呉氏(大阪府開業)が開会の挨拶に立ち、今回の招聘演者である深井穫博氏(埼玉県開業)と深井氏がかかわってきた疫学研究、業績等について紹介した。その後、深井氏が「口腔と全身のエビデンス」と題して講演。「高齢社会における健康」「口腔と全身の健康を結ぶエビデンス」「歯科医療・口腔保健と健康政策」の3つのテーマについて、多くの文献とともに多角的な視座から解説した。

 つづいて、口腔と全身のエビデンスをいかに歯科医院で活用するかについて、「歯科医院でのエビデンスの活かし方:乳幼児期と高齢期」のセッションが行われ、西川岳儀氏(大阪府開業)が乳幼児期でのアプローチのポイントについて、呉氏が高齢期での対応について、それぞれ実際の臨床例をとおして解説した。

 その後、深井氏が再度登場し、「歯科医院での特定保健指導の近未来像」と題して講演。氏の歯科医院で管理栄養士が特定保健指導を実施するに至った経緯を紹介するとともに、特定保健指導による患者の健康状態の変化について、いくつかの実例とともに解説。今後、口腔保健分野と栄養分野の連携はますます重要となるが、そのためには共通の評価指標の共有と協働できる場の設定、その効果の検証と実践事例の蓄積が必要であるとまとめた。