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2022年6月9日

第14回PRD(Periodontics Restorative Dentistry)国際シンポジウム開催

世界中からペリオ・インプラント分野のレジェンドが参集

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 さる6月9日(木)から12日(日)の4日間、Boston Marriott Copley Place(米国)において、14th International Symposium on Periodontics & Restorative Dentistry(第14回PRD国際シンポジウム:Quintessence International Publishing Group主催、米国歯周病学会共催、Dr. Myron Nevins、Dr. Marc L. Nevinsともに大会長)が、約1, 100名の参加者を集めて開催された。

 本大会は、歯周病、補綴およびインプラント治療における世界的権威たちが参集し、最新の研究や症例について講演するグローバルな学会で、3年に一度ボストン(米国)で開催されている。米国では「The International Journal of Periodontics & Restorative Dentistry」として学術誌が隔月で発刊され、日本では1年分を凝縮して編集し「PRD YEARBOOK」として翻訳とオリジナル記事で構成している。

 第14回目となる今回は、4日間にわたって計13セッションが展開された。会場では、歯周組織再生をテーマとするセッションに多くの人を集めたほか、接着修復セッションやインプラントを用いた審美修復を主題とする講演を集めるなど、参加者を目移りさせて楽しませるような主催者側の意図が見え隠れしていた。また、インプラント周囲炎や荷重プロトコル、デジタル技術、材料学、成人矯正をテーマとするプログラムも好評を博していた。どのホールにおいても、演者はだれもが知る超一流の演者で、魅力的な講演を披露していた。

 今回、日本からは佐々木 猛氏(大阪府開業)と瀧野裕行氏(京都府開業)が演者として招待され、両氏とも最終日に登壇した。佐々木氏は「Treatment Planning the Complex Esthetic Challenge」という複雑な審美修復ケースにおける治療計画をテーマとした、David A. Garber氏(AAED元会長)をモデレーターとするセッションで、John C. Kois氏、Greggory Kinzer氏(ともに米国開業)、Christian Coachman氏(ブラジル開業)、Maurice Salama氏、Lyndon Cooper氏(ともに米国開業)と共演した。また、瀧野氏は「Maximizing Root Coverage:Micro and Macro Surgical Advances」という根面被覆をテーマとした、Jim Janakievski氏(米国開業)をモデレーターとするセッションで、Lorenzo Tavelli氏(イタリア開業)、Markus B. Hürzeler氏(ドイツ開業)、Edward P. Allen氏(米国開業)、Giovanni Zucchelli氏(イタリア・ボローニャ大)、Michael K. McGuire氏(米国開業)というそうそうたる演者たちのトリを務めた。

 このほか、「HANDS-ON WORKSHOP」の名でいわゆるハンズオンセミナーも連日開催され、日本人ドクターらも受講していた。4日間で40か国以上から合計91名の演者を集め盛大に開催された本大会。ほとんどの演者が参加し、レジェンド級の歯科医師たちがそこここで談笑している豪華なディナーパーティーも連日催された。

 次回は、3年後の2025年にボストンで開催される予定である。