Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2022年7月10日

歯科臨床研鑽会総会2022開催される

「The Partnership 永続性のある歯科医療に結びつけるためのディスカッション」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる7月10日(日)、歯科臨床研鑽会総会2022(高田光彦氏主宰)が秋葉原UDXギャラリーネクスト(東京都)とオンラインのハイブリッドにて、開催された。本会では、歯科医師とともに働く歯科衛生士が一緒に登壇して歯科医院でのチームワークについて語るスタイルで進行した。

 まず、「マイクロサージェリーにおけるチームアプローチ」と題して千 栄寿氏(神奈川県開業)と、氏の歯科医院で働く歯科衛生士の山下久美子氏がともに登壇した。両氏は、マイクロスコープを使用したインプラント治療の、手術室でのチームワークについて語った。チームワーク構築の際には、院長ではなく患者にとってよい行動を自主的にとれるようにすることが重要であると締めくくった。

 次に、「シンギュラリティを乗り越える歯科医療を目指して」と題して、高田氏(兵庫県開業)と、氏の歯科医院で働く歯科衛生士の高橋規子氏が、AIが全人類の知能を超えるとされるシンギュラリティの時代に必要となる能力について解説した。デジタル化が加速するなかで重要になるのは、患者との意思の疎通や価値観の共有を通じたハートにふれるような歯科医療だと述べた。

 最後に、南 昌宏氏(大阪府開業)が、当日体調不良で欠席した同氏の診療所勤務の貴島佐和子氏の内容もあわせ、「患者さんのニーズに沿った治療計画〜画一的な治療にならないために〜」と題して講演した。講演のなかで南氏は、患者の話を傾聴することと、長期にわたり患者とかかわる重要性を述べた。また、普段から患者とコミュニケーションが取れていて、口腔内の歯周病の状況が安定していれば、その患者が事情により長期の来院中断となっても、歯周病が安定した状態で再度来院していただけると述べた。

 休憩時間には高田氏より企業展示ブースの紹介が行われ、講演の最後には質疑応答の時間が設けられるなど、活気にあふれる会となった。