さる7月10日（日）、大阪府教育会館たかつガーデン（大阪府）において、株式会社COCO DentMedical（石原美樹代表）による「新人・卒後3年目の方のためのTBIセミナー」と題したセミナーが、講師に中村ゆかり氏、佐藤徹子氏（ともに歯科衛生士、株式会社COCO DentMedical専属インストラクター）を迎え開催された。

　まずは「臨床で役立つ小児の関わり方」の演題で中村氏が登壇。子供のTBIにかかわるにあたっては「メインテナンスや口腔衛生を一生の習慣にすること」「口腔機能の発達を見守り、育むこと」が重要であるとして、年齢別の対応のポイントや対応例を挙げながら解説した。小児に対しては、生活をともにする保護者へのかかわり方も鍵となるため、保護者に対しての指導のポイントなども詳説した。

　つづいて「TBIセミナー　患者さんを見てサポートしよう！　突っ込み磨き編」と題して佐藤氏が登壇。「患者さんの生活背景を把握しよう」「ブラッシング指導のポイント～患者さんへの伝え方～」「突っ込み磨きについて」「補助道具の考え方」という4つのテーマから話を展開した。TBIでは、患者さんに口腔内の問題を自分のこととして捉えてもらうことがまずは大切だという。そこで、赤染めを使った方法などいくつかの具体的な指導方法を紹介した。また、同社が推奨するブラッシング法「突っ込み磨き」を解説。セミナーの最後には顎模型を使った実習も行われた。

　同社はコロナ禍以降、Webセミナーを定期的に開催していたが、一時的にコロナの落ち着きが見られたため、久しぶりの現地開催となった。感染対策に十分配慮しての小規模なセミナーとなったが、受講した若手歯科衛生士たちからは、歯科衛生士歴の長い講師らからまだまだ技術を吸収したいという意欲が溢れていた。