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2009年2月7日

食育推進フォーラム開催

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 さる2月7日(土)、歯科医師会館にて「食育推進フォーラム―よく噛み、味わい、健康長寿―」(日本歯科医師会主催、日本歯科医学会、日本歯科衛生士会、日本学校歯科医会共催)が開催され、会場には歯科関係者のほか食育関係者も多数参加し、盛況となった。

 まず、河野美穂氏(内閣府食育推進室参事官補佐)による基調講演「食育において歯科に期待すること」が行われた。河野氏は、内閣府が行った意識調査結果を提示し、平成22年度までの食育推進基本計画の目標値(90%以上)達成に向けた食育の普及・啓発を訴えた。また、食を通じた「つながり」に注目した視点で活動を行うことが大切であるとし、全国各地での取り組みを供覧しつつ、今後のさらなる食育活動に期待を寄せた。

 引き続き、向井美恵氏(昭和大歯学部教授)が「『食べ方』を通した食育推進」と題するテーマで登壇。食育に関する数多くの要職を務める向井氏は、歯科領域の立場からライフステージにおける食育の課題と歯科保健のあり方について、「食べ方」に関する多数の資料をもとにわかりやすく解説した。

 その後行われたディスカッションでは、武井啓一氏(食育推進に関する打合せ会座長)による進行のもと、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)、武井典子氏(ライオン歯科衛生士研究所主任)、藤居正博氏(日本学校歯科医会常任理事)、二見大介氏(日本栄養士会参与)がそれぞれの立場から食育への取り組みを報告した。

 食育は多職種が関係するため、本フォーラムでも「連携」が終始聞かれるものであったが、会場からは食育推進の活動に際するバランス感覚や、専門職種のハードルの高さなど、今後の課題も挙げられた。食育が国民的運動として展開されるためには、幼児・学童期からのアピールが必要であると感じられた。