2023年5月10日掲載

ショールームの機能だけでなく学びの場となる施設へ

株式会社モリタ、Dental Plaza Tokyoを御茶ノ水に移転

株式会社モリタ、Dental Plaza Tokyoを御茶ノ水に移転
 さる5月10日(水)、株式会社モリタ(森田晴夫代表取締役社長)は、Dental Plaza Tokyoの移転オープンにともなう報道関係者向け内覧会を開催した。本施設は2007年にお台場・湾岸エリアにオープンし、首都圏の中核となるショールーム施設として運営していた。このたび御茶ノ水エリアへの移転にともない、最新機器を搭載した体験型ショールーム、研修室、研究、トレーニング設備などを兼ね備えた施設がオープンした。

 冒頭、森田氏は挨拶のなかで、近年のデジタル技術の進化と本施設の移転の経緯についてふれ「製品の展示のみならず歯科の情報を発信していくうえで、デジタル機器の研究・開発、ユーザーサポートなどの部門を担う拠点MDSC(Morita Digital Solution Center)を試験的にDental Plaza Osakaに導入したところ盛況であり、東京でもMDSCの拠点を設置できる施設を探していたところ、本施設を見つけることができた」と述べた。

 次に、川久保圭剛氏(同社マーケティング本部マーケティング部)より、施設のコンセプトと概要が解説された。本施設は、ショールーム機能のみにとどまらず歯科医師への「効率の良い診療環境」と「精度の高い診療」の2点のサポートを主軸にしていることを挙げ、臨床技術とデジタル技術の双方が高いレベルで両立して初めて実現するとの考えを示した。なかでも注視している取り組みとして、昨今歯科界でも急速に進んでいるDX化への対応に力を入れていることを強調した。その後、モリタ社のデジタル製品を組み込んだクリニック単位で体験できるコンセプトのモデルクリニックを紹介。あわせて、御茶ノ水の利便性や歯科関連の企業および教育機関が密集している地域特性を活かしたプレゼンスの発揮など、今後の展開に期待を寄せた。

 続いて、本施設のデザインを担当した金子 浩氏(f/p design株式会社代表取締役)より、デザインコンセプトの概要が解説された。金子氏は、デザインを考えるうえでつねに大切にしてきた軸に清潔感と信頼感を挙げ、トレンドに左右されないシンプルかつ国籍や性別に依存しないニュートラルなデザインや本施設のテーマ、ブランド価値の創造などを組み込んだこだわりのポイントなどを強調した。

 その後は、施設の内覧会が行われ、なかでもXR(クロスリアリティ)技術を用いた本施設を紹介するバーチャル体験は多くの関心を集めていた。

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