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2023年5月19日

(公社)日本補綴歯科学会、第132回学術大会をハイブリッド形式にて開催

「補綴の未来、歯科の未来。“Society5.0に向けたイノベーションの創出”」をテーマに

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 さる5月19日(金)から21日(日)の3日間、公益社団法人日本補綴歯科学会第132回学術大会(馬場一美理事長、大会長)が「補綴の未来、歯科の未来。“Society5.0に向けたイノベーションの創出”」をテーマに掲げ、パシフィコ横浜(神奈川県)および一部Web配信のハイブリッド形式にて開催された。3日間で2,824名が参加し盛会となった。

 本大会は、理事長講演、海外特別講演、特別講演、教育講演、メインシンポジウム、臨床リレーセッション、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、ハンズオンセミナー、課題口演、ポスター展示など多数のプログラムが企画された。

 2日目に行われた海外特別講演では、「補綴歯科におけるエビデンスに基づく治療計画は現実的か、それとも錯覚にすぎないか」と題して、Prof. Bjarni E. Pjetursson(アイスランド大およびジュネーブ大)が講演を行った。Prof. Pjeturssonはまず、補綴歯科の治療計画立案に利用できるエビデンスはほとんどないが、現存するエビデンスを可能な限り参照することはそれでも重要であるとした。そのうえで、約20年前に治療を行ったという前歯部補綴症例の初診時検査資料を提示し、その症例に対する治療計画を 今、エビデンスベースで立案するとしたら材料選択を含めどのような補綴法がもっとも好ましいかについて、自身の研究グループがこれまでに発表してきたシステマティックレビューやメタアナリシスから解説した。

 また、3日目に行われた今回新たに企画されたという症例報告コンペティション「Focus On 補綴歯科コラボレーション!」では、歯科医師と歯科技工士の2名1組で症例を報告し、両者のコミュニケーションのノウハウや各症例の問題点に対応するための治療の進め方が6組の演者らにより語られた。特に、前歯部審美修復症例について発表した西山英史氏(東京都開業)および高橋 健氏(歯科技工士、Smile Exchange)は、「普遍的な“治療の戦略”は変わらないが、デジタルの活用など日々進化する“治療の戦術”をアップデートしていくこと」の重要性を強調。これを、デジタルソフトウェアの活用により治療ゴールのイメージを歯科医師、歯科技工士、患者間で術前に共有した症例をとおし解説した。なお、本演題では前半3題、後半3題ごとにGoogleフォームを用いた参加者による直接オンライン投票が行われ、服部麻里子氏(医歯大大学院生体補綴歯科学分野)と山谷雄一氏(歯科技工士、医歯大病院歯科技工部)による「上顎顎義歯作製にデジタル技術を応用する際の、各ステップでの工夫について」および内山徹哉氏(東京都開業)と間中道郎氏(歯科技工士、Dent Craft Studio M’s Art)による「審美修復治療を成功に導くコミュニケーションと実際」の2演題に症例報告コンペティション優秀賞が授与された。

 次回の第133回学術大会は、幕張メッセ(千葉県)において、きたる2024年7月5日(金)から7日(日)に開催予定である。