2023年10月15日掲載

比嘉奈津美参議院議員もかけつけ、FIRA創立10周年が祝賀される

福岡口腔インプラント研究会創立10周年記念式典 記念講演会・祝賀会開催

福岡口腔インプラント研究会創立10周年記念式典 記念講演会・祝賀会開催
 さる10月15日(日)、ソラリア西鉄ホテル福岡(福岡県)において、福岡口腔インプラント研究会10周年記念式典 記念講演・祝賀会が、約90名を集め盛大に開催された。本会はその名のとおり、福岡口腔インプラント研究会(以下、FIRA)が日本口腔インプラント学会の認定施設として発足し10周年を迎えたことを記念して企画された。

 講演の前に、FIRA施設長の大森桂二氏(宮崎県開業)、続いて環境大臣政務官を務めた経歴をもつ比嘉奈津美参議院議員による挨拶が行われ、記念式典に華を添えた。

 講演では、まずFIRA会長である松浦正朗氏(東歯大)が登壇。「福岡口腔インプラント研究会が行った研究と今後の展望」と題して、この10年間でFIRAが実施し論文化した5つの研究について詳説した。これらの研究は、これからの口腔インプラント治療をどう考えるべきかという視点に立って設計され、「歯科医師と歯科衛生士は一般国民より歯が良いか?」「過疎地でのインプラントメインテナンスは順調か?」など、本会らしいユニークな切り口のものである。加えて、インプラントの破折とその後の修復処置にまでスポットを当てた研究(「QDI」2019年4号掲載)や、下顎IOD(インプラントオーバーデンチャー)の有効性を検討した調査を紹介した。

 次に、日本口腔インプラント学会の理事長である細川隆司氏(九歯大)が「専門医制度の現状と課題」と題して、現在進行中の専門医機構認定のインプラント歯科専門医(仮称)制度について議論されている概要を示し、その延長線上にある日本歯科専門医機構による認証に向けたロードマップについてもふれ、参加者の注目を集めていた。

 その後は、隣会場にて祝賀会が開かれ、功労者の表彰や琉球舞踊の披露などが行われ、盛況のまま閉会した。

関連する特集