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2009年3月12日

日歯、第162回代議員会を開催

レセプトオンライン義務化問題の質疑目立つ

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 さる3月12日(木)、13日(金)の2日間、歯科医師会館にて日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による第162回代議員会が開催された。

 開会後、まず来賓として石井みどり氏(参議院議員)と大久保潔重氏(参議院議員)が挨拶。両氏ともみずからの政治活動を振り返りながら、歯科の課題を解決していくための意気込みを語った。引き続き、大久保会長は挨拶のなかで昨年の改定について触れ、「改定後の歯科医療費の伸びは受診率の向上によるものであり、会員の先生方が必死に診療していただいている成果であろう」と述べた。また、昨今の経済状況の悪化による受診率の低下を危惧し、今後の歯科の課題としては、国民への歯科医療の意義をアピールする必要性を訴え、任期3年間を総括した。

 その後、一般会務報告、社会保険関係報告、会務報告が担当理事より報告された。社会保険関係では渡辺三雄常務理事が平成18年度改定結果を踏まえながら、平成20年度診療報酬改定の総括を行った。

 議事については、「第3号議案 平成20年度収支予算報告」「第4号議案 平成21年度事業計画」など、11議案のいずれも原案どおり可決された。そのなかで、「第2号議案 日本歯科医学会規則の一部改正について」では、さる1月に開催された日本歯科医学会第81回評議員会にて承認された7学会(日本顎変形症学会、日本スポーツ歯科医学会、日本顎顔面補綴学会、日本顎咬合学会、日本磁気歯科学会、日本小児口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会)の認定分科会の加入にともない、規則の一部が改正された。現在、専門分科会は21団体、認定分科会は16団体となっている。

 また、「第11号議案 役員選挙」では、先般の日歯会長選挙で当選した大久保満男氏(現会長)が承認され再選を果たした。監事には和田和人氏、一志忠廣氏、矢崎秀昭氏が承認された。任期は平成21年4月1日より2年間。

 議事修了後には、高嶺明彦代議員(沖縄県歯科医師会会長)より「朝日新聞掲載記事に関する抗議文の採択」の動議が提出された。高嶺氏の提案理由の説明後、動議は全会一致で採択され、朝日新聞社宛てに送付する運びとなった。

 会場では2日間にわたり、地区代表者質問10題、個人事前質問31題が行われ、レセプトオンライン化の問題、歯科衛生士の業務拡大、歯科技工士の位置づけについて数多く議論された。いずれも臨床現場の窮状を訴える質問が多く、歯科界が解決していかなければならない問題は山積していると感じる会であった。