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2009年9月11日

歯学系学会社会保険委員会連合(歯保連)、設立説明会を開催

合理的な歯科系診療報酬体系の実現を目指す

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 さる9月11日(金)、八重洲倶楽部(東京都)において、歯学系学会社会保険委員会連合(以下、歯保連、今井 裕会長)による設立説明会が開催された。本会は、さる8月17日に歯学系27学会により、歯科系診療に対する適切な診療報酬のあり方を学術的に分析し、より適切な診療報酬体系を構築することを目的に設立された。

 席上、今井 裕会長(獨協医科大教授)より、資料をもとに本会の理念および本会が設立された目的と基本方針、また本年度の活動計画について説明が行われた。以下に活動計画を示す(原文ママ)。

●現在の歯科診療報酬の評価項目の再検討(変更・修正、廃止など)●新たに歯科診療報酬で評価すべき項目の検討●現在の歯科診療報酬の評価項目の代表例をいくつか選び、それらの歯保連試案の作成●平成22年度の改定に関して、各学会が出している医療技術提案書の学会間での協議・擦り合わせ●日本歯科医師会、日本歯科医学会との意見交換●外保連他との交流(勉強会、シンポジウム参加など)。

 今井会長は、本会の特徴について「基本的には、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)にならった組織。外保連と同じスタンスで臨みたい」と述べ、今後は本会で作成された各種試案を基に要望書を作成し、日本歯科医師会と日本歯科医学会を含めた関係機関に提出したい考え。

 今回の歯保連設立に関して、一部では肯定的ではない意見もあるようだが、今井会長は「歯保連を純粋に立ち上げて、国民の歯科医療にどのように還元できるか。外保連も現在に至るまでに40年かかっている。そのまず一歩を踏み出した」と主張した。