さる9月12日（土）、日本歯科技工士会館において、日本歯科技工士会（以下、日技、中西茂昭会長）による第90回代議員会が開催された。

　議案については、「第1号議案　平成20年度事業経過報告承認の件」「第2号議案　平成20年度会計収支決算報告承認の件」の上程された2議案いずれも賛成多数で承認された。協議事項については、公益法人改革にともなう組織機構改革について、2011年6月までに公益法人への移行を目指し諸手続きが進められていることが説明された。

　質問・要望事項については、前回の第89回代議員会と同様に海外委託技工物や会員の減少問題、若年層技工士の空洞化と離職率の高さ、専門教育の向上（3～4年制への移行）、歯科技工士全国統一国家試験の早期実現などが寄せられ、会員の高いモチベーションは感じられたが、まだまだ問題が多いことが改めて浮き彫りになった。今回初めて「レアメタル回収事業」として、その収入を慈善団体に寄付することが提案され、中西会長は実態の調査および回収業者との相談など実現に向け努力したいと述べた。

　代議員会後には記者会見が行われ、席上、中西茂昭氏（日本歯科技工士連盟会長）は日本歯科医師連盟（以下、日歯連盟）が次期参議院比例代表選挙単一候補者を高嶺明彦氏（日本歯科医師連盟参与）に決定したことを受け、「日歯連盟の決定を支持する。要請があればいつでも高嶺氏へ推薦状を出す」と述べた。