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2009年11月23日

第21回日本レーザー歯学会総会・学術大会開催

シンポジウムが学会飛躍の起爆剤となるか?

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  さる11月22日(日)、23日(月)の両日、福岡県歯科医師会館において、第21回日本レーザー歯学会総会・学術大会(南里嶽仁大会長、吉田憲司理事長)が約300名の参加者を得て開催された。

 大会テーマに「歯科用レーザーの魅力そして飛躍」を掲げた本大会は、特別講演「レーザーと組織再生」(横瀬敏志氏、奥羽大教授)、「レーザーのインプラント治療への応用」(糸瀬正通氏、福岡県開業)の2題、シンポジウム「歯科治療の各領域におけるレーザーのエビデンスと効果」(座長:南里大会長、須田英明医歯大教授)、「レーザーの基礎と臨床のコラボレーション(歯科用レーザーのエビデンスと臨床経験の融合そして飛躍)」(座長:南里大会長、千田 彰愛院大教授)の2題、臨床セミナー「各レーザー機種の臨床応用(歯科用レーザーの魅力)」(座長:野口俊英愛院大教授)、「歯科用レーザー専門医の標榜を目指して」(座長:吉田憲司愛院大教授、平井義人東歯大教授)の2題のほか、認定医講習、歯科用レーザー安全講習会、一般口演49題、ランチョンセミナー6題、プレ開催・連携講演会(21日:前日開催)など、盛りだくさんな内容が披露された。

 なかでも、シンポジウム2「レーザーの基礎と臨床のコラボレーション(歯科用レーザーのエビデンスと臨床経験の融合そして飛躍)」で、粟津邦男氏(阪大教授)、安孫子宜光氏(日大松戸教授)とともに臨床家代表として登壇した下川公一氏(福岡県開業)の講演は、臨床先行型のレーザー治療に警鐘を鳴らし、基礎系研究者に奮起を促すものとなった。かねてより懸案とされていた基礎系研究者からの臨床上の提言、エビデンス蓄積の必要性がディスカッションされた。この試みが学会の起爆剤になるか、今後の動向が注目される。