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2010年3月28日

日本歯科CAD/CAM学会 設立総会・記念学術講演会開催

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 さる3月28日(日)、都市センターホテル(東京都)において、「日本歯科CAD/CAM学会 設立総会・記念学術講演会」(日本歯科CAD/CAM学会、宮崎 隆会長)が開催された。本学会は、近年発展著しい歯科用CAD/CAMおよび歯科のデジタル化にかかわる調査・研究を産学連携のもとで行い、患者の利益に貢献することを目的に設立されたもの。会場には約250名が参集したほか、メーカーも21社出展するなど盛会となった。

 会場ではまず総会が催され、準備期間中の発起人代表のひとりであった宮崎氏(昭和大歯学部長)が会長に、同じく発起人代表の末瀬一彦氏(大歯大歯科技工士専門学校校長)が事務局長に就任することが承認された。このほか、理事や評議員、および会則なども承認された。

 その後、会場では以下の演題が披露された。
「Digital Dentistryの現状と将来展望」(宮崎氏)
「歯科保健医療の動向」(鳥山佳則氏、厚生労働省医政局歯科保健課)
「CAD/CAM用ジルコニア・ブロックの特性」(伴 清治氏、鹿児島大大学院歯科生体材料学分野教授)
「CAD/CAMはインプラント治療を大きく変えた」(春日井昇平氏、医歯大大学院インプラント・口腔再生医学分野教授)
「CAD/CAMシステムによって変化し続ける歯科インプラント治療の現在とその将来性」(山下恒彦氏、DenTech International)
「CAD/CAM法による歯科修復物製作および歯科教育への新たな展開」(荘村泰治氏、阪大大学院歯科理工学分野教授)
「CAD/CAMの臨床応用 ~ラボサイドからみたその現状~」(山田和伸氏、カスプデンタルサプライ)
「Digital Dentisrryにおけるマイクロスコープの活用」(南 昌宏氏、大阪府開業)
「修復治療の新たな展開」(山崎長郎氏、東京都開業)

 いずれも、現在および将来のCAD/CAM、そしてより幅広い歯科のデジタル化「Digital Dentistry」を見据えた内容となっていた。なお、当日は協賛6メーカーのプレゼンテーションも行われ、現行の製品はもちろん将来提供予定の技術についても惜しみなく披露された。

 同学会では今後、年1回の学術大会を予定しているとのことで、今後の展開が期待される。