トピックス 2008年9月7日掲載 「レジン修復を極める ―確立された接着理論に基づく審美的修復へのアプローチ」開催 <b><font color='green'>デンツプライ三金主催セミナー</font></b> 後で読む さる9月7日(日)、シェーンバッハ・サボー(東京都)にて、デンツプライ三金・主催セミナー「レジン修復を極める ―確立された接着理論に基づく審美的修復へのアプローチ」が開催され、秋本尚武氏(鶴見大)、二階堂徹氏(医歯大)、宮崎真至氏(日大教授)が講演を行った。 秋本氏は講演「成功するコンポジットレジン充填」のなかで、以前まで指摘されていたコンポジットレジン充填にともなう歯髄刺激の原因、ボンディング材・コンポジットレジンの使用説明書で指示してある細かい操作・時間の意義、フィールドコントロールのコツ、などについて述べた。それらは日々の診療にすぐに生かせるたくさんの有用な知見であふれていた。 二階堂氏は接着修復のこれまでの歴史をまとめ、単歯欠損をもっとも侵襲が少ない方法で修復する現在の技術として「ダイレクトコンポジットブリッジ」を紹介した。それは、欠損部位の隣在歯のエナメル質を接着処理できるように一層だけ削り、コンポジットレジンを塗布して「橋」をかけてフレームをつくり、さらにコンポジットレジンだけでポンティックを製作する方法で、確実な接着手技を行えば現在確認できる範囲でも5~8年の良好な予後が認められ、これらの症例はさらに長い安定した経過が見込まれるという。今後の追跡報告に期待がもてる技術の紹介であった。