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2010年7月19日

ヘルスケアミーティング2010開催

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 さる7月19日(月)、建築会館ホール(東京都)において、日本ヘルスケア歯科研究会主催(藤木省三代表)のヘルスケアミーティング2010が、「むし歯予防から『オーラルヘルス・マネージメント』へ」とのテーマで開催された。

 午前中はまず、杉山精一氏(千葉県開業)が「12歳児DMFT1の時際のお口の健康手帳」と題し、同会製作による「20歳までのお口の健康手帳」について解説。その後、田浦勝彦氏(東北大病院予防歯科)が「フッ化物の開始年齢についてのコンセンサスを確立しよう」、新谷誠康氏(東歯大小児歯科)が「歯科医師の身近な先天異常―エナメル質の形成障害(エナメル質形成不全)」、渡部茂氏(明海大小児歯科教授)が「唾液と口腔内pH―緩衝能の正しい理解―」とのテーマでそれぞれ講演を行った。

 午後は、井上裕子氏(大阪府開業)が「臨床で気をつける咬合」と題して講演。井上氏はまず、「子どもの不正咬合は治療から予防の時代にシフトすべき。それには早期発見、早期介入が重要」とし、その要はホームドクターと学校歯科医が担うべきであるとした。その後は、1.予防できる不正咬合、2.早期発見できる不正咬合の2つをテーマとし、不正咬合を引き起こす後天的因子について詳説した。

 つぎに高木景子氏(兵庫県開業)が「医院でのICDAS利用とエックス線診査」と題して講演を行い、その新しいう蝕検出基準について解説した。

 その後は、「カリエスリスクの把握は何をどのようにしたらいいか」と題してパネルディスカッションが行われ、藤木氏の趣旨説明の後、パネラーとして伊藤 中氏、田中正大氏、大久保篤氏、高橋哲氏が登壇し、それぞれがサリバテストに対する現在の見解を述べ、カリエスリスクに対する現状の捉え方を示した。

 そのほか、「メインテナンス」をテーマとしたポスター発表も多数行われ、会場は満席となるほどの盛会であった。