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2010年10月30日

「石橋寛二教授開講30周年記念講演会」盛会となる

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 さる10月30日(土)、盛岡市民文化ホールマリオス(岩手県)において、「石橋寛二教授開講30周年記念講演会」(岩手医大歯学部歯科補綴学講座冠橋義歯補綴学分野、岩手医大歯学部歯科補綴学講座にほてつ同門会共催、岩手県歯科医師会後援)が「補綴力をはかる―歩み30年と、これから―」をテーマに開催された。本講演会は、1980年に石橋寛二氏(岩手医大歯学部歯科補綴学講座冠橋義歯補綴学分野教授)が岩手医大に歯科補綴学講座冠橋義歯補綴学分野(旧:歯科補綴学第二講座)を開講して以来30周年を迎えたことを記念するもの。会場には多くの関係者や同窓生が参集し、また同講座の研究の歴史を示したポスターや各種メーカーによる商品展示も行われるなど、盛況となった。

 当日の演題は、(1)「補綴の未来へ」(石橋氏、清野和夫座長〔奥羽大歯学部歯科補綴学講座教授〕)、(2)「Perfecting Esthetics In The Digital Era」(永井成美氏、ハーバード大、伊藤邦彦座長〔埼玉県開業〕)、(3)「補綴歯科治療における口腔インプラントの意義」(山森徹雄氏、奥羽大歯学部歯科補綴学講座教授、佐藤理一郎座長〔米国開業〕)、(4)「解き明かされる顎機能の謎」(藤澤政樹氏、明海大機能保存回復学講座歯科補綴学分野教授、土門宏樹座長〔山形県開業〕)、(5)「長期症例に学ぶ咬合の重要性―最適な下顎位としての中心位の考察―」(藤本順平氏、東京都開業、塩山 司座長〔盛岡友愛病院〕)、(6)「オーバーロードと臨床像」(内藤正裕氏、東京都開業、伊藤創造座長〔岩手県開業〕)、の6題。

 石橋氏本人をはじめ、同窓生および縁のある歯科医師を招聘することで同講座全体の歴史を振り返るとともに、今後の補綴治療に求められるビジョンがさまざまな角度から示された。なお、とくに同講座が研究の柱としてきたパラファンクションに対するバイオフィードバック療法および分光光度計を用いた歯冠測色の技術に関しては再三にわたり強調され、同講座の歴史と伝統を強く感じられる場となっていた。