2024年6月号掲載
私の道具箱 とろり緑茶
※本記事は、「ザ・クインテッセンス 2024年3月号」より抜粋して掲載。
はじめに
訪問診療などに取り組む読者の先生方も在宅や施設で,飲料や食事にとろみを付けることが困難であった経験があるかと思う.
飲料や食事に正確なとろみを付けるためには,とろみ剤や溶媒の正確な計量,粘度が安定するまでの操作時間,溶媒の種類による温度の微調整に加えて,とろみ剤の酸化による味の変化への配慮も必要となる.
また,病院や施設では,都度の調整はスタッフの負担にもなる.さらに,老々介護の場面では,正しいとろみ付けができていない場合があり,粘度が高すぎることで,必要な飲水量が確保できないことも報告されている.