2025年2月号掲載
時代をつくる歯科医師・歯科技工士たち それぞれのハードルを乗り越えて
本記事は、「QDT 2025年1月号」より抜粋して掲載。
手先が器用でものづくりが好きだった高校時代
私はごく普通の公立高校出身で、成績は振るわなかったものの、クラブ活動で音楽をやり仲のいい友達もいて、それなりに楽しい高校生活を送っていました。これといって将来を見据えた夢や目標もなく、ぼんやりと過ごしていたように思います。歯科技工士を目指すきっかけは、母が何気なく口にした「おじいちゃんと同じ設計士か医療関係がいいんじゃない?」のひと言です。学力面で医師は選択肢になく、自分の得意なものづくりで人の役に立つ歯科技工士って職業ええやんと思ったのです。もともと手先が器用で、ものづくりが好きだった一方、人と話すことが苦手だった自分の現実的な選択でした。親族に医療関係者はおらず、まったくの新しい挑戦でした。