2025年6月号掲載
チャレンジ The 国試 (問題17[臨床歯科医学] 歯周病の原因
※本記事は、「歯科衛生士2023年8月号」より抜粋して掲載。
皆さんこんにちは。今回は第32回(2023年)に出題された慢性歯周炎の原因に関する問題です。
歯周病の原因は、直接因子であるプラーク中の歯周病原細菌とプラークリテンションファクター(プラーク蓄積因子)や外傷性因子からなる局所性修飾因子、ならびに全身性修飾因子に大別されます。
aの根面溝は上顎切歯の歯根面に歯軸方向にみられる溝で、口蓋溝(口蓋裂溝)とも呼ばれます。また、上顎切歯の辺縁隆線と基底結節の境目に斜めにみられる溝を斜切痕といい、中切歯よりも側切歯に好発します。この斜切痕は歯冠部に限局していれば歯周炎の発現に影響を与えることはほぼないですが、辺縁隆線を超えて歯根面まで及んだ根面溝が存在するとプラークリテンションファクターとなり、歯周炎の発現に影響を与えることになります。写真からは根面溝は観察し難いですが、写真B,Dから斜切痕が観察できるので根面溝が存在する可能性は考えられます。