2025年8月号掲載
日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」(第21回)
※本記事は、「JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2025年No.2」より抜粋して掲載。
矯正歯科における人工知能の活用
近年、人工知能(AI)は医療分野で大きく進歩・発展を遂げている。歯科分野においても例外ではないものの、その製品化は一部に留まる(図1)1 。矯正歯科領域において、AIは特に以下のように活用されている。
❶STLファイルのセグメンテーション(図2a)
採得した口腔内スキャン画像(STLファイル)から、必要部分を分離することをセグメンテーションという。アライナー矯正治療や舌側矯正治療におけるイン
ダイレクトボンディングなどでは、治療計画立案前にまずデジタルセットアップを作製する必要がある。その最初のステップとして歯冠の抽出があり、ここで、
機械学習を経たAI が歯冠と歯肉の境界を自動識別して、迅速化したセグメンテーションを行う。