2025年9月号掲載
日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」(第22回)
※本記事は、「JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2025年No.3」より抜粋して掲載。
MFT と矯正歯科治療のつながり
歯科におけるMFT(筋機能療法)とは、ほぼ口腔筋機能療法(oral myofunctional therapy)のことを指し、これはさまざまな筋肉のうち、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練のことである(図1 )。特に矯正歯科では、患者が元来有している、あるいは治療で獲得できた審美的かつ機能的な歯列や正常咬合を、適切な筋肉の動かしかたを体得したり、頬杖や舌癖などの習癖が崩す危険性を排したりすることにより、長期にわたって維持する目的で行うことが大多数である。またMFT を行うことによって不正咬合となる要因を除いたり、重篤化を止めることでその後の矯正歯科治療の難度の低下を狙うこともある。