2023年2月号掲載

たゆたう姐さんDTのひとりごと(第11回)

たゆたう姐さんDTのひとりごと(第11回)

※本記事は、「QDT 2018年」(11月号)より抜粋して掲載。

第11回:時間がないなりの工夫

2度の転職を経て、ようやく全部の仕事がやりたかった仕事になった。ただ、3番目の会社は家から遠かったために通勤時間もかかり、私が仕事にかけられるもち時間はさらに減った。やりたい仕事はできるようになったけれど、シェードテイクなどチェアに出向く時間まではとてもなかった。そんな時に、シェードの写真やセット後の写真など、データでのやり取りがとてもありがたかった。いただいた写真を最大限に活用して、デジタル試適などを小まめに行った。画像さえクラウドにアップロードしてしまえば、家でも外でも見ることができて、長い通勤時間に色の分析やレシピを考えたりすることができた。周りの人には、デジタル試適も厳密に「同じカメラじゃないと……」とか、「同じ条件下じゃないと……」と言われたりもした。すべての症例で雑誌レベルの完成度を目指すのならそうかもしれない。それでもやるのとやらないのとでは結果は大きく違った。患者さんと先生の満足度レベルでは、色の再製はほとんどなくなった。普通の街のラボで、みんながみんなそんな好条件で仕事ができるわけじゃないもの。どんな写真がきても、未だに多いプリントアウトの写真でも、シェードガイドさえ一緒に写してもらえたら、写真があるだけマシ。指示書に先生の手書きの絵の時だってある。それらを読み取って、脳内画像処理するスキルの積み重ねは決して無駄ではない。その後に少しずつこちらからも欲しい写真の撮り方や、データでいただけることの利点などを説明して、良い結果が出しやすくなるようにしていった。

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