2026年8月号掲載
良い職場づくりに不可欠な「心理的安全性」
※本記事は、「新聞クイント 2026年8月号」より抜粋して掲載。
歯科医院の院長や企業の管理職は組織が成長し、高いパフォーマンスを発揮する職場になることを目指し、日々奮闘している。
しかし、組織がビジョンや目標を掲げ、成長・発展する「良い職場」は多くない。院長や管理職からは「メンバーが指示待ち、主体性が乏しい、実力が上がらない、新しいことに挑戦せず旧態依然の能力・技術のまま、自主的に勉強しない」などの不満が寄せられる。
メンバーが高い目的意識をもち、チームとして学習・成長し、高いパフォーマンスを発揮する土台となるのが「心理的安全性」。「チームのメンバーが対人リスクを恐れることなく発言や行動ができる環境」と定義される。
院長や管理職が目的意識を高く掲げ、それを求めるために指導・教育を強化する。その結果、メンバーはその指導・教育を、個人やチームに対しての叱責や罰と感じ、建設的な発言や少しのチャレンジ行動にさえ不安を強く抱く。そして改善可能性の高い行動であっても行わず、現状より低いレベルの行動に終始する。ときに不安が強く出た休職者も現れる。
「心理的安全性」の土台をつくるために必要なことは、一人ひとりの尊重と対話である。ミスが起きた場合、自分の考えと異なる意見が出たときに否定や叱責を行わず、これらを受け止め、話をよく聴き、良い未来になるためにどうしたら良いかを一緒に考える。
言いたい気持ちを少し抑え、メンバーの意見や気持ちをよく聴くことから始めることをお勧めする。