2023年9月号掲載
Vol.8 「口がかわく」という患者さんが来院した際のポイント
総務省消防庁が発表した速報値によると、2023年7月31日から8月6日の1週間で熱中症により救急搬送された方は10,810名です。発生場所では、「住居」がもっとも多く4割以上を占め、年齢別では65歳以上の高齢者が半数を超え、住居での高齢者の熱中症のリスクが高いことが考えられます。
高齢者住居への訪問診療を行う際に、「何となく元気がない」「ぐったりしている」「反応が鈍い」「口の中が乾いている」「皮膚が乾燥し弾力性・緊張性の低下」「血圧低下・頻脈」など脱水を示唆する様子があるときは、食事・水分摂取量や排尿回数を聴取し、腎疾患や循環器疾患の有無を確認しながら必要に応じて水分摂取の促しや、家族や訪問医、地域への連絡を検討することがあります。乳幼児や高齢者は脱水を起こしやすく、患者さん自身では口渇を訴えられないケースも少なくないことから、患者さんの様子を観察し異常をより早く察知することが重要です。