2024年9月号掲載
第8話:歯周病専門医の育成と適正数を考える(後編)
※本記事は、「新聞クイント 2024年9月号」より抜粋して掲載。
専門医に必要な素養の再検討
治療のプランニング力への評価
前編では、歯周病専門医の都市部集中の現状や専門医の適正数および地域偏在を考えるうえでの多角的視点を解説いたしました。後編では、歯周病専門医のあるべき姿や認定制度の更新にともなう見解を述べたいと思います。
近年、専門医制度の整備が進み日本歯科専門医機構(今井 裕理事長、以下、機構)は、新規で認定する専門医制度と公平性を担保するべく、歯周病専門医制度を含む既存5専門医制度についても各専門医制度を管轄する学会に更新・認定基準の見直しを求めています。現状の歯周病専門医制度では、既定の症例数と提示ケースプレゼンテーション、筆記試験という「技能」と「知識」の観点から専門医としてふさわしい治療を提供できる能力を判断しているといって良いでしょう(図1)。しかし、この3点に加えて、必要な視点があると思います。