関連キーワード

2024年11月号掲載

第10話:豊かに生きる口を創出する歯科矯正学のあり方(後編)

※本記事は、「新聞クイント 2024年11月号」より抜粋して掲載。

専門医の素養のひとつは特定疾患における保険診療

 前編では、矯正歯科専門医が日本歯科専門医機構(以下、機構)認定の専門医として承認されたことや矯正歯科治療のコンセプト、治療を提供するうえでの心構えなどについて述べました。また、2024年9月13日には厚生労働省医政局長から、医療広告ガイドラインの改正により機構認定を受けた矯正歯科専門医の広告が可能になった旨の通知が発出されました。後編では、矯正歯科治療の専門性や魅力について概説したいと思います。
 矯正歯科治療は一般歯科医師も行うことができますが、矯正歯科専門医は、前編でも述べた矯正歯科の基礎的事項の習得はもとより、一定数以上の症例経験を有し、患者さんの年齢や全身状態をふまえた変化の予測および必要に応じて治療計画を見直す能力が必要です。また、矯正歯科治療は一般的に保険適用外ですが、施設基準を満たす医療機関では厚生労働大臣が認める咬合異常、あるいは矯正歯科治療単独では治療目標の達成が困難な顎変形症に対する外科的矯正治療には保険が適用されます。これらの疾患への対応能力、さらに複雑な症例においては他の専門分野の先生方との連携医療を実践できることが矯正歯科専門医の素養と考えられます。

続きを読むには…

この記事は会員限定です。

会員登録すると読むことができます。