2007年11月21日掲載

<b><font color='green'>WHO口腔保健協力センター設立記念式典</font></b>

<b><font color='green'>WHO口腔保健協力センター設立記念式典</font></b>
 さる11月21日(水)、新歯科医師会館(東京都)にてWHO口腔保健協力センター設立記念式典が開催された。WHO口腔保健協力センター(宮崎秀夫センター長、新潟大教授)は、2007年2月に日本初の口腔保健に関するWHO協力センターとして、新潟大学医歯学総合研究科口腔生命科学専攻口腔健康科学講座予防歯科学が指定を受け設立。それを記念し、講演・パネルディスカッションおよび式典が行われた。  講演・パネルディスカッションでは、海外から3人の演者を招聘。現在の口腔の疾患状態や今後の展望を示したDr. Linda Milan(Director of Building Healthy Communities & Populations, WHO WPRO)による「Towards improved oral health in the 21st century」、食事や栄養と口腔の疾患との関連性を提示したDr. Paula J. Moynihan(Director of WHO Collaborating Center for Nutrition and Oral Health, UK)による「Nutrition- the bridge between oral and systemic health」、発展途上国の口腔保健増進における問題点や、WHOの果たすべき役割・責任などを解説したDr. Yupin Songpaisan(WHO Expert Panel, Thailand)による「Oral health promotion in developing country, role and responsibility of WHO」が、基調講演として行われた。  その後の指定発言では、花田信弘氏(国立保健医療科学院口腔保健部長)、深井穫博氏(歯科保健医療国際協力協議会長)、宮田 隆氏(歯科医学教育国際支援機構理事長)が登壇し、アジア地域各国の口腔保健の増進にあたっては、産民学共同による支援やcommon risk approachの重要性などが述べられた。  記念式典では、宮崎氏による挨拶後、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)や石井みどり氏(参議院議員)らが祝辞を述べ、各国に大きな役割を果たすと思われるWHO口腔保健協力センターに期待がこめられた。

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