2010年7月4日掲載

活発な質疑応答が繰り広げられる

<font color='green'><b>Club GP創立9周年記念大会開催</b></font>

<font color='green'><b>Club GP創立9周年記念大会開催</b></font>
 さる7月4日(日)、大阪国際会議場(大阪府)において、Club GP創立9周年記念大会(佐藤琢也代表)が開催され170名が参加した。  まず、佐藤琢也代表(大阪府開業)による開演の挨拶の後、中島 康氏(大阪府開業)による特別講演1「上顎臼歯部におけるインプラント治療―患者さんの要望とエビデンスからの治療選択について―」が行われた。上顎洞底挙上術などのインプラント治療に関連した術式について、文献と症例を織り交ぜながら解説がなされた。  続いて、臨床経験15年以下の歯科医師に発表の機会を与える場として企画された「D1-GP」の二次審査会(口演発表・質疑応答)が開催された。審査委員長に南 昌宏氏(大阪府開業)、特別審査員に前田芳信氏(阪大教授)、審査員に畠山善行氏、吉永 仁氏、中島氏(いずれも大阪府開業)を迎え、一次審査(WebSite抄録)を通過した9名のファイナリストが講演を行った。以下に演題・演者を示す。 ・「先天性欠如に対してインプラント補綴を行った症例」(相宮秀俊氏、愛知県) ・「部分床義歯を用いて咬合支持を回復し、残存組織の保全に努めた症例」(奥野幾久氏、大阪府) ・「咬合崩壊を食い止める一手として、インプラントを用いた症例」(田中憲一氏、福岡県) ・「咬合の回復にインプラントを応用した症例に対する一考察」(中野喜博氏、大阪府) ・「多数歯欠損において咬合再構成を行った症例」(原 隆史氏、大阪府) ・「「POSTERIOR BITE COLLAPSE」症例におけるインプラント治療」(森 太一氏、奈良県) ・「一本のインプラント修復を入れるまで―患者主導の審美と術者主導の機能、組織の達成―」(小島章広氏、埼玉県開業) ・「インプラントを用いた咬合再構成の留意点」(樋口琢善氏、福岡県開業) ・「上顎片側遊離端部に上顎洞底挙上術を用いてインプラント治療をおこない臼歯部咬合支持の確立をはかった症例」(丹野 努氏、栃木県開業)  各講演後には活発な質疑応答が繰り広げられた。  最後に、南氏による特別講演2「欠損部補綴の診断と治療」が行われ、全顎的な治療における補綴設計は将来的にメインテナンスしやすい環境に留意する必要性を提言した。  なお、D1-GP最優秀賞には中野氏、特別審査員賞には丹野氏がそれぞれ選ばれた。

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