学会|2025年8月4日掲載

三位一体の歯科臨床実現のため、歯科衛生士の成長を目指して参集

第234回大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)例会、「衛生士祭り!!」を開催

第234回大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)例会、「衛生士祭り!!」を開催

 さる8月3日(日)、オービック御堂筋ビル(大阪府)において、第234回大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)例会「衛生士祭り!!」が開催された。座長・演者あわせて23名と、招聘講師4名が登壇し、3つの会場にて同時進行で講演が行われた。本会は現地とWebの同時配信(会場ABCのみ)で行われ、会場に416名、Web配信による参加96名の合計512名が参加した。

 開会挨拶では、支部長の大森有樹氏(大阪府開業)が歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士の三位一体での歯科臨床の重要性を述べた。

 その後、会場ABCでは、「予防を極める!」のセッションから始まった。まず、本多正明氏(大阪府開業)の座長講演「究極の治療がもたらす究極の予防」では、歯科医師の治療を患者指導とメインテナンスで支える歯科衛生士を「攻めの予防」、補綴装置の形態で支える歯科技工士を「守りの予防」として定義しつつ、長期症例を供覧した。 

 続いて、横田美保氏(歯科衛生士、本多歯科医院)が「力のトラブル予防」と題してメインテナンス期に起こるトラブルのほとんどは力によるものであることを講演し、藤本光治氏(歯科技工士、西中島ミナミ歯科クリニック)が「歯の形でプラークコントロールが変わる(軸面形態と清掃性)」と題して補綴装置の形態によって口腔清掃のしやすさが変わることを解説した。また、会場DEでは「ワクワク体験セッション」として、歯ブラシ、電動歯ブラシ、超音波スケーラー、歯磨剤、グレーシーキュレットを実際に体験できる講演が行われた。

 他にも、会場1・2では「衛生士が学べるセッション」として、松岡 隆氏(大阪府開業)「衛生士が行うインプラントの管理」、髙村彩子氏(福岡県勤務)「小児の歯の管理」など、幅広い分野について学べる講演が14演題行われた。休憩時間には、会場ABC内に展示された12社、ホワイエに展示された17社の企業に多くの人が集まり、終始活況で熱い会となった。

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